ここでは サッシ・附属金物・部品に関連する用語をランダムに紹介します。
<上下窓(あげさげまど)>
2枚の障子を縦枠の溝にそって上げ下げさせる窓。
<複合サッシ>
複数の機能を一体化して、高性能に進化したサッシ。取付作業の省力化も計れる。下記のサッシが代表的な商品である。
シャッター付サッシ
雨戸付サッシ面格子付サッシ
<二重サッシ>
2組のサッシを一対として、中間に空気層を設けたサッシで断熱・防音に効果がある。
<断熱サッシ>
熱遮断を主たる目的とした構造により、高い断熱性能を持つサッシ。
<防音サッシ>
防音を主たる目的とした構造により、高い遮音性能を持つサッシ。
<排煙窓>
火災時の煙害防止用の換気口として設ける窓。およびサッシ。
<出窓>
壁面より持ち出した窓。
<ガラリ>
直射日光や雨の吹き込みを防ぎ、通風・換気を目的として、羽根板を感覚をあけて取り付けたもの。羽根の角度を変え調整できるものを可動ガラリ、角度調整できず動かすことのできないものを固定ガラリという。
<鏡板(かがみいた)>
雨戸の戸袋に用いる化粧板。
<水切(みずきり)>
サッシ下枠の下部に水を切る目的で取り付けた形材または曲物。
<引き残し(ひきのこし)>
引違窓、片引き窓において、障子を開放したときに、左右障子が重ならない位置で止まるような機構を持つもの、およびそのときの左右の段差寸法。
<セッティングブロック(ガラスライナー)>
ガラスが枠材に直接当たらないようにするため、および下部ののみこみ量の調整のために用いる。
<タッピングねじ(タッピングビス)>
ビス自身で、ねじ立てができるビスで、頭の形状には、ナベ・皿・丸・丸皿・トラス・バインド 等の種類がある。 バインドタッピングねじ
丸皿タッピングねじ
<シーラー>
金属材料同士のメタルタッチ部び雨仕舞として用いる弾力性のある板状のゴム。
<戸車>
横引き方式の戸をスライドさせるための部品である。
溝戸車(甲丸レール用)・平戸車(平レール用)があり 製品によって用途が異なる。各々、建付けをドライバー等で調整できる調整戸車と、調整不能な固定戸車がある。 固定戸車
調整戸車
<外れ止め(はずれどめ)>
引違障子が浮き上がって、レールや枠から外れないように、留め置く部品。
<障子ストッパー>
障子を開けた際、任意の位置・角度で止めるため、または障子同士が直接ぶつからないために取り付ける部品。
<アンカー>
サッシを躯体に溶接取付する際に用いる鉄製の金物。枠の4方にはめ込むか、ビス止めして使用する。
<耐震ドア(サッシ)>
大地震により躯体が変形すると、そこに取付けた開きドアの枠は、躯体に追従して変形する。そのために通常の開きドアでは枠と扉本体が強く接触し、扉が開かず非難を阻む恐れがある。このため残留変形角が1/120から1/100でも扉が解放出来るよう、枠と扉のチリ(隙間)を大きくする。枠、扉を特殊形状にする。錠前やストライクに工夫をこらして枠と扉の接触抵抗を和らげるよう耐震上の配慮を払った構造のドア。
<防音ドア>
音を遮断する目的で設計されたドアで、その構造には様々あるが、多くの扉は密度の高い材料で作られている。扉の内部にグラスウール、ロックウール等の吸音材を挟んで多層に重ねた構造のものが多い。枠と扉の気密性を高めるため、グレモン締りなどの締付け機構を用いた製品が多い。
<断熱ドア>
ポリウレタンなどの断熱材を枠の裏面に吹き付る。金属と樹脂を組み合わせて熱伝導を妨げる。断熱材をフラッシュ扉の内部に充填する。また防音と同様、グレモン締りを用い、熱を遮断する目的で設計された製品。
<フラッシュドア>
横、縦の骨材の表裏両面から平板を接着し、内外ともフラットな仕上がりのドア。
<框ドア(かまちどあ)>
扉四方(上下左右)の枠材=框が露出しているドア。
<開き勝手>
扉または開き窓んぽ開く方向。左勝手は、開く側から見て左側に吊元がある場合。右勝手は、開く側から見て右側に吊元がある場合。
<丁番・蝶番>
開き扉・開き窓・箱のふたなどを支え、その開閉を可能にする部品。
<自由丁番・自由蝶番>
丁番の軸にスプリングを入れ、扉が自動的に閉まる機構を備えた製品。
<ドアチェック(ドアクローザー)>
開き窓用の部品。開いたドアをオイル式ダンパー機構を用いて自動的に閉じる装置。開いた状態を保持するストップ装置付とストップ装置なしがある。取付位置が扉の開く側(外開きの場合は外部)に取付けるものを標準型、反対側(外開きの場合は内部)に取付けるものをパラレル型という。
標準型
パラレル型
<握り玉>
開きドア用の部品。円筒状の錠前で可動部を回転することによってラッチボルトを引っ込めて解放可能にする機構を備えた杷手(とって)。
<フロアーヒンジ>
開きドア用の部品。床に埋め込み、主に重量の大きい自由扉を支持、開閉し、速度を調整する装置。上部の支えに使う部品をトップヒンジ(トップセンター)という。
<ピボットヒンジ>
扉を上下から軸で支える機構の支持金物。下部は枠および床面に取付ける形式がある。また辷り出し窓のようにスライド式の製品もある。
<押板(おしいた)・押棒(おしぼう)・ドアハンドル>
主に開き扉に取付ける開閉用把手(とって)。押板は、板状のもので丸型あるいは四角型が主流。押棒は、棒状のもので、丸棒、角棒を加工して製作する。装飾を施した製品も多い。
<フランス落し>
両開き扉の錠がついていない方(通常は開閉しない方)の扉を開かないように固定するための金物。レバーを上下方向に動かしロッド棒を受けツボにはめ込むことによって固定する方式が多い。
<ドアチェーン>
防犯用の用心鎖で、鎖をかけておくと扉が開いても、鎖の長さしか開かない。
<戸当り>
扉を開く際に、壁等に直接当たらないように、壁または扉に取付ける金物。
<ケースハンドル・ケースハンドル錠>
引手や握り手が扉からの出っ張りが小さくなるように、収納式のハンドル。またはその機構を持った錠前。
<アームストッパー>
開き窓、開き扉を開いた位置で固定するために用いる部品。取付後に開き角度を変更することはできない。
<開き調整器>
開き窓等において、開いた位置で固定するための部品。ある程度は開き角度を調整可能である。
<カムラッチハンドル>
ハンドルが受け金物とかみ合い、障子を引き寄せ固定する金物。
<ドアアイ・ドアスコープ>
高角度の視野を持つレンズを使い、ドアを開けずに反対側を目視できる部品。ドアに丸穴加工をし取付ける。
<フック棒>
手の届かない高所の窓の開閉をするための棒状の部品。先端が引っ掛かるような形状である。
<グレモンハンドル・引き寄せハンドル>
カムラッチハンドルと連動させ、引き寄せ機構を持つハンドル部品。高い防音性能を要求される窓に使用する。
<排煙錠>
排煙・換気窓等に使用する部品。ワイヤーケーブルを接続し、開閉作動部と連結することで窓を開ける。
<ステイダンパー>
円筒部品の中にガスまたはオイルスプリングを内蔵し、その圧力により窓を押し開く金物。排煙錠と併用し排煙窓に使用する。
<辷り出しアーム>
横辷り出し窓の左右、または縦辷り出し窓の上下に取付け、障子の解放状態を保持する部品。
<クレセント>
引違窓の室内用の施錠部品。サブロック付、キー付等のバリエーションがある。
<鎌錠>
主に片引戸、引き分け戸などの突き合わせ框に取付ける引戸用錠。デッドボルトが鎌形状で、受け側に引っ掛けることによって施錠する。
<引違戸錠・引戸錠>
引違戸の召し合わせ框に取付ける錠。
<本締り錠>
開きドアに使用し、デッドボルトのみを有する錠。キーまたはサムターンにて施解錠する。
<シリンダー箱錠>
デッドボルトとラッチボルトを個別に備え、ノブとシリンダーが別になった機構の錠。
<レバーハンドル錠>
シリンダー箱状の一種で、把手部分がノブではなくレバー形状の錠。
<空錠(くうじょう・そらじょう)>
施錠装置、デッドボルトを有さない錠。
<モノロック・円筒錠(えんとうじょう)>
外部ノブの中心にシリンダーを備え、内部ノブの中心のプッシュボタンを押すことによって施錠する。
<非常錠>
主に本締り錠で、非常口等に取付ける。通常はキーにて施開錠するが、非常時はキーなしでも開錠できる装置を備えている。
<強化ガラス扉用錠・テンパードア用錠>
強化ガラス扉の上下フレームに取付ける錠で、本締り錠が多い。
<シリンダー>
錠の施解錠のために、キーを差し込みデッドボルトを作動する部品。内部の機構により、ピンシリンダー、ディンプルシリンダー等の種類がある。
<デッドボルト>
施錠するためのカンヌキで、キーまたはサムターンで操作する。
<ラッチボルト>
扉が開閉しないように止めるための部品。ノブまたはレバーを回すことによって操作する。
<ノブ・握り玉>
錠の一部で、把手の役割をする。回転することによってラッチを操作する。
<サムターン>
錠の一部で、回転することによって、デッドボルトを操作する。主に内部に取付ける。
<ストライキ>
ラッチボルト、デッドボルトの受け金物。主に、錠は扉本体に取付け、ストライキは枠が枠側に取付ける。
<マスターキー>
複数の錠前につき、個別のキー以外にすべての錠を操作できる機構、およびキー。個別のキーは子鍵、マスターキーを親鍵と呼ぶ。
<バックセット>
錠のフロント面=扉の端部面から握り玉またはシリンダーまでの水平方向の距離。